新型コロナウィルス感染症支援策についてのまとめ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.29-2010.05.18
      
    ☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆

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こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人の紺野です。日本
の会計基準はIFRSに近づき(コンバージェンス)、さらにその後IFRSが強制適
用(アドプション)されます。一方で税制も改正されており、上場会社及び上場
準備会社の決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく変化していきます。
これらのエッセンスを出来る限り、分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!

文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、監査法人さんや顧問税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人でもま
ずは無料で検討させていただきます。

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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]IFRSの短信(日本電波工業株式会社)出ましたね!
2.[IFRS]減損(第1回)
3.[時事]FOIはひどいですね。
4.[最新J-GAAP&IFRS]収益認識
5.[編集後記]

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1.[最新J-GAAP]IFRSの短信(日本電波工業株式会社)出ましたね!
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日本電波工業株式会社がIFRSによる決算短信を発表しています。

同社は平成14年3月期から海外向けアニュアルレポートに掲載する財務諸表を
IFRSベースで作成していますので、IFRS移行日は平成12年4月1日ということに
なります。

このため、日本基準との差異については初度適用の影響というわけではありま
せんが、以下、軽くみてみたいと思います。影響の大きいもののみで、+は
IFRSの値が大きいことを示しています。

前連結会計年度(平成20年4月1日から平成21年3月31日)
売上高      +259百万円 
売上原価     +712百万円
その他の営業費用 △714百万円
 金融収益    +1,193百万円
 金融費用     +493百万円
 法人税等     +923百万円
 当期損失     △142百万円

当連結会計年度(平成21年4月1日から平成22年3月31日)
売上高       △60百万円
売上原価      +33百万円
 金融収益     +508百万円
法人税等     +112百万円
 当期利益     +338百万円

まず売上高ですが、前期はIFRSのほうの売上が大きく、当期は逆に小さくなっ
ていますね。これは日本基準では出荷基準により、IFRSでは着荷基準等、リス
クと経済価値が顧客に移転したタイミングに計上しているためです。面白いの
は売上原価です。前期は712百万円多くなっており、売上の増加額259百万円よ
り大きい!ですね。また、当期は売上が減少しているのに売上原価は増加して
いますね。この理由はちょっとわかりませんけど。

一方、影響の大きいのは金融収益と金融費用です。
これは、IFRSでは新株予約権付社債(複合金融商品)を負債と資本に区分し、負
債項目の一部を公正価値(時価)で評価するため、社債消却益、社債償還益、社
債利息などに影響がでているようです。負債の一部を「損益を通じて公正価値
で評価」しているんですね。

その他の営業費用は減価償却費の関係のようです。IFRSと日本基準で減価償却
方法の主に残存価額に違いがあるために減価償却費や減損損失の額に影響が出
ているようです。

やっぱり難しいですね。同社はもう大分前から適用していますのでこれができ
るのでしょうけど、初度適用は困難だと改めて思いました。

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2.[IFRS]減損(第1回)
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固定資産の減損はIFRSではIAS第36号に記載があります。

基本的には日本と同様なのですが、いくつか大きく違いがでる部分があります。
以下、IAS第36号上の減損の手順です。

(a)減損の兆候の有無を評価する。
(b)兆候があれば当該資産の回収可能価額を見積もる。
(c)当該資産の帳簿価額が回収可能価額よりも大きい場合に減損損失を認識する。
(d)過年度に認識した減損損失が存在しないか又は減少している場合には、減損
  損失の戻入れを行う。

J-GAAPとの違いは、

(a)株価も兆候になる。
「純資産の帳簿価額が、その企業の株式の時価総額を超過している場合」も減
損の兆候と認められる例の一つとされています。

(b)、(c)1段階アプローチ
IFRSでは、1段階アプローチといって、日本のように回収可能性テストを行う2
段階アプローチではありません。具体的には、日本では、まず、割引「前」将
来キャッシュフローの合計値と帳簿価額の比較を行い、減損損失の計上の要否
を判定し、計上を要する場合には、再度、割引「後」キャッシュフロー等によ
り減損損失を算定しますが、IFRSでは直接、「売却費用控除後の公正価値」及
び「使用価値(割引「後」将来キャッシュフロー)」の比較を行います。これに
より、理論的には日本より減損損失を計上すべき状況が早く訪れることになる
はずです。

(d)減損の戻し入れ
日本では減損の戻し入れはできませんが、IFRSでは減損の戻し入れの兆候につ
いて毎年検討する必要があります。適切な場合には、償却分を調整した当初の
帳簿価額を超えないように新たに見積もった回収可能価額を上限として、損失
を戻し入れます。

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3.[時事]FOIはひどいですね。
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「当社の平成21 年3 月期の財務諸表につきましては概ね上記報道の内容のとお
りであり、東京証券取引所への新規上場申請書類においても、虚偽の決算情報
を記載し、上場申請時に提出し、上場承認を得ました。」

上記は株式会社エフオーアイが2010年5月16日に開示した内容です。ひどいで
すね。「前代未聞」的なひどさです。

数値をみてみましょう。

2009/3期 売上高 95億円、売掛金 182億円
2010/3期 売上高 119億円、売掛金 229億円

ありえないですね。これだけで粉飾です。売掛金が売上の倍程度。単純に考え
て売上計上から回収まで2年程度かかっています。

これにつき、同社は、『「初号機」は、半導体デバイスメーカーの新規生産ラ
イン向けの製品であるため、販売後にプロセス・インテグレーション期間を要
します。そのため、顧客は工程に必要最低限の製品を導入し、少量の製造・出
荷を行いながら良品歩留率の向上を行います。当社の製品は、顧客の生産ライ
ンへの設置をもって売上計上を行いますが、「初号機」の売掛金回収条件は、
一般的に、技術検収完了後(概ねプロセス・インテグレーション期間完了と同
時期)の回収となっており、売上計上から売掛金回収までの期間はプロセス・
インテグレーション期間と同程度(概ね1年6ヶ月から2年6ヶ月)の期間を
要します。』などと説明しています。

これ自体、今のJ-GAAPであっても、会計的にはあり得ないですね。同社は、代
金は「技術検収」後に入金されるにも関わらず、設備の「設置」時点で売上を
計上しており、その後1年6カ月から2年6カ月も売掛金として放置するというこ
とを言っています。残高確認はどうしていたのか?

これ自体おかしいのに、実際、売上の多くは「水増し」であったということで
すから、話になりません。さらに、「海外に銀行口座を設けて銀行などから融
資を受けた資金をプールし、その口座から自社の口座に入金することで販売代
金が支払われたかのように装っていた。」だあ(怒)?空いた口がふさがりませ
ん。

いやはや。将来の監査論の教科書に載りそうな事例です。

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4.[最新J-GAAP&IFRS]収益認識
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【顧客仕様のソフトウェアの開発料の分割検収と一括検収】
顧客仕様のソフトウェアの開発を受注し、開発作業を時系列的なフェーズごと
に分割して顧客への納入を行う場合がある。
このような取引において、収益の認識を時系列的なフェーズごとに行う場合と、
開発作業のすべてが完成した時点で一括して行う場合がある。
***********************************

つづきです。

取引の成果の確実性が認められない場合、J-GAAPでもIFRSでも、進行基準は適
用しない、ここまでは両者一緒なのですが、この場合、

J-GAAPでは、工事完成基準になりますが、

IFRSでは、
「発生した原価の回収可能性が高い場合には、その部分について収益を認識す
る。」

「発生した原価の回収可能性が高いとはいえない場合には、発生原価は費用と
して認識するが収益は認識しない」

という基準になっています。

また、取引の成果の確実性が認められる場合も

IFRSでは、

各フェーズがIAS第18号に照らして個別に会計処理されるべき構成部分であると
判断される場合には、各フェーズごとに進行基準で収益を認識します。

そうではない場合は、開発業務全体を1つの会計単位として進行基準で収益の認
識を行うことになります。

次は、インターネットにおけるコンテンツの配信行きましょうか。

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インターネットを介して音楽や画像などのいわゆるコンテンツを配信する業務
を行っている企業は、定額課金と従量課金の二つの方法により配信している。
このような取引の売上計上、どうしたらよいでしょうか?
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5.[編集後記]
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潮干狩りにいってきました♪
多分子供の時分に行ってからずっと潮干狩りには行っていなかったと思います。
このため、ほぼ、ど素人状態でいきました。
行ったのは「ふなばし三番瀬海浜公園」。ど素人にはちょうどよいのではない
かと思い、比較的近場を選びました。前日に電話して熊手や網は現地で借りら
れると知り、後は車で行くだけ、と思って行ったのですが、当日の開催時間は
潮の関係から10:00-14:00とされていて、10:00前には着きたいと思っていたの
ですが、例によって、もたもたしてしまい、結局着いたのは10:30位。着いたは
いいのですが、驚きました。ものすごい混雑です。何万人(ちょっとわかりませ
ん。とにかく多かったです。)といたのではないでしょうか。車を止めるまでに
かなりの時間がかかってしまい、結局開始は11:00を過ぎてしまいました。
干潟に向かう途中、すれ違った人がたくさんのアサリをもっていたので「たく
さん採れますか?」と聞きましたが「もうだめだよ!時間遅いよ。」なんて言
われて、かなり不安な状態でスタートしました。
でも、いざ始まると結構採れて、子ども達は、大はしゃぎ。熊手で干潟をかき
回し、「やった。ゲット~。」なんていいながら、楽しくアサリをとり、途中
休憩なんかしながらも、とりあえず14:00までで1Kgのアサリがとれました。ま
わりの皆さんに比べれば全然少ないのかもしれませんが、うちにとっては十分。
お味噌汁、おいしかったです。

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