◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.37-2010.07.13
      
   ☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆

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こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人の紺野です。日本
の会計基準はIFRSに近づき(コンバージェンス)、さらにその後IFRSが強制適
用(アドプション)されます。一方で税制も改正されており、上場会社及び上場
準備会社の決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく変化していきます。
これらのエッセンスを出来る限り、分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!

文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、監査法人さんや顧問税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人でもま
ずは無料で検討させていただきます。

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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]包括利益の会計基準もちゃんとみておきましょう(その2)
2.[ちょっと一言]イファースか、アイファースか、はたまた?
3.[最新J-GAAP&IFRS]収益認識
4.[編集後記]

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1.[最新J-GAAP]包括利益の会計基準もちゃんとみておきましょう(その2)
===================================
○「包括利益」とはなんなのか?

『「包括利益」とは、ある企業の特定期間の財務諸表において認識された純資
産の変動額のうち、当該企業の純資産に対する持分所有者との直接的な取引に
よらない部分をいう。』

期末の純資産と期首の純資産の差額のうち、資本取引以外の部分と言っていい
と思います。

『「その他の包括利益」とは、包括利益のうち当期純利益及び少数株主損益に
含まれない部分をいう。』

個別では、
包括利益-当期純利益

連結では、
包括利益-少数株主損益調整前当期純利益

ということになります。以前書いたOther comprehensive income (いわゆる
OCI)ですね。

○どう表示するのか、
『個別財務諸表においては、当期純利益にその他の包括利益の内訳項目を加
減して包括利益を表示する。』
『連結財務諸表においては、少数株主損益調整前当期純利益にその他の包括
利益の内訳項目を加減して包括利益を表示する。』

この表示は2計算書方式と1計算書方式が認められています。どうなるかと
いうと、

【2計算書方式】
<連結損益計算書>
税金等調整前当期純利益      3,000
法人税等             1,200
少数株主損益調整前当期純利益   1,800
 少数株主利益           540
当期純利益            1,260

<連結包括利益計算書>
少数株主損益調整前当期純利益   1,800
その他の包括利益:
 その他有価証券評価差額金     500
繰延ヘッジ損益          300
 為替換算調整勘定        △200
 持分法適用会社に対する持分相当額  80
  その他の包括利益        680
包括利益             2,480

【1計算書方式】
<連結損益及び包括利益計算書>
税金等調整前当期純利益      3,000
法人税等             1,200
少数株主損益調整前当期純利益   1,800
 少数株主利益           540
当期純利益            1,260
 少数株主利益           540
少数株主損益調整前当期純利益   1,800
その他の包括利益:
 その他有価証券評価差額金     500
繰延ヘッジ損益          300
 為替換算調整勘定        △200
 持分法適用会社に対する持分相当額  80
  その他の包括利益        680
包括利益             2,480

という感じです。これにさらに

親会社株主に係る包括利益  1,736
少数株主に係る包括利益    744

という注記をいれます。

ちなみに、現在IFRSでは2計算書方式の廃止が提案されています。

僕なりの理解では、
『包括利益は、
当期純利益(親会社株主持分相当額+少数株主持分相当額)
※一般的には「当期純利益」は親会社株主持分だけですから、誤解のないよ
うにお願いします。「少数株主損益調整前当期純利益」のことをいっていま
す。

その他の包括利益(親会社株主持分相当額+少数株主持分相当額)

の合計額である』ということになります。

上記の例でいうと、

当期純利益親会社持分相当額    1,260
当期純利益少数株主持分相当額   540 
当期純利益合計          1,800

その他の包括利益親会社持分相当額 476
その他の包括利益少数株主持分相当額 204
その他の包括利益合計        680

この二者を合計すると上記の注記の額と一致するわけです。

まずはこの関係をおさえましょう。

(つづく)

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2.[ちょっと一言] イファースか、アイファースか、はたまた?
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IFRSは「イファース」か「アイファース」かというような話は、僕はどっちで
もいいと考えていますし、僕自身は「アイエフアールエス」といっています。

この件について、高田橋範充氏がご自身の著書「導入前に知っておくべきIFRS
と包括利益の考え方」において、面白いことを書いておられるのでご紹介しま
す。

「5~6年前は、「イファース」あるいは「イフルス」と読んでいる人が多かっ
たのです。ところが、現在では「アイファース」と読んでいる人が多くなりま
した。」
「ポイントは最初の”I”にあります。イギリス人やオーストラリア人はこれ
を「イ」と発音することが多く、アメリカ人は「アイ」と発音する法則があ
ると思われました。」
「IFRSに対するアメリカ人の興味が高まっている、あるいは、アメリカ人の
IFRSに対する影響が強くなっていることを意味しているのではないでしょう
か。」

この点、IFRSの現在の動向を本当の意味で理解するにあたり、重要なポイント
のように思います。

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3.[最新J-GAAP&IFRS]収益認識
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***********************************
【人材紹介コンサルティング】
人材紹介コンサルティング会社は、顧客企業の依頼を受けて、自社に登録等し
ている人材の紹介を行う業務を提供しているが、契約書上、報酬が(1)顧客企
業と自社で人材紹介サービス提供契約を締結した時点、(2)候補者の顧客企業
への紹介時点、(3)候補者の顧客企業への内定時点の三つの段階において支払
われるものとされている場合がある。
***********************************
───────────────────────────────────
【J-GAAP】
「各段階の報酬金額がそれぞれの段階の役務の対価として合理的なものである
ことを前提として、既に提供を終えたある段階の役務に対する対価について、
後に提供する役務の成否等、後の段階の役務の提供に関連して返金義務を負う
こととはならないことが必要になると考えられる。」

【IFRS】
「識別可能なより小さな構成部分として区分し、それぞれ別個の会計処理の単
位として扱うべきかどうかを検討する必要がある」

「各段階において提供する役務が顧客企業にとって単独で価値があり、かつ、
契約総額を客観的な基準(例えば公正価値の比率等)で各段階の役務に配分する
ことが可能であれば、区分して会計処理を行うことになる」

「会計処理を行う各々の単位について、取引の成果を信頼性をもって見積もる
ことができる限り、取引の進捗に応じて収益の認識を行う」(進行基準)

「取引の成果を信頼性をもって見積もることができないが、発生した費用を回
収できる可能性が高いときには回収可能とみこまれる部分についてのみ収益を
認識するが、利益は認識されない」(原価回収基準)

「取引の成果を信頼性をもって見積もることができず、かつ、発生した費用を
回収する可能性が高いとは言えない場合には、その後、取引の成果について信
頼性をもった見積りを妨げる不確実性が排除された時点において、その時点ま
での進捗に応じた収益を認識することとなる」
───────────────────────────────────

ということですが、IFRSについては、現在の収益認識に関する公開草案では進
行基準は適用が排除される方向であるため、結論は変わってくる可能性があり
ます。

いずれにしても実務的には、各段階での対価が、それぞれの公正価値を表すも
のとして明確になっていることが大前提となるものと思われます。

そして、各段階での収益計上の可能性が検討されるわけですが、常識的には、
(1)の契約段階では収益認識はできないという結論になることが多いものと思
われます。契約上は返金不要であったとしても、一件も紹介にすら至らないよ
うな場合に、本当に返金しないのかどうかは実務慣行、当事者間の関係等に依
存するものであり、返金の可能性が低いといえるケースは少ないのではないか
と思います。

それでは(2)の紹介段階での収益認識はどうかというと、この段階に至っても
顧客の側でクレームが発生するケース等、実務的には存在します。契約内容に
つき顧客が十分に理解していないとか、紹介された人材に不満足であるとか、
なかなか難しいことがあるようです。従って、この段階においても、契約内容、
紹介の内容等の慎重な吟味が必要と思います。

次は、「旅客輸送事業の輸送収入」いってみましょう。

***********************************
旅客輸送事業の輸送収入は、輸送サービス提供完了基準と、発券基準とどちら
がよいでしょうか。
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4.[編集後記]
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いやあ、驚きました。
あんなにいたザリガニが、もう数匹しか見当たりません!もっといるんでしょ
うけど、水草に隠れているのか、とりあえず数匹しか見当たりません。
共食い、すごいです。

調べてみると、共食いを避けるには隠れ場所を作ったり、場合によっては小分
けにして別に育てるとか、が必要なようです。

少し水草は増やしましたけど。まあとりあえず現状維持でいいかなと。自然の
摂理ということで。

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 公認会計士・税理士・公認内部監査人(CIA) 紺野良一
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