◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.47-2010.09.21
      
   ☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆

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こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人の紺野です。日本
の会計基準はIFRSに近づき(コンバージェンス)、さらにその後IFRSが強制適
用(アドプション)されます。一方で税制も改正されており、上場会社及び上場
準備会社の決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく変化していきます。
これらのエッセンスを出来る限り、分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!

文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、監査法人さんや顧問税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人でもま
ずは無料で検討させていただきます。

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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[最新J-GAAP]税効果実務指針の改正(その3)
2.[IFRS]任意適用?
3.[ちょっと一言]エフオーアイも本当にひどい!
4.[IFRS]無形資産(その3)
5.[編集後記]

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1.[最新J-GAAP]税効果実務指針の改正(その3)
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連結での影響を考えましょう。

○完全支配関係にある国内会社間の資産の移転による譲渡損益の繰延
例は前回と同じ。

親会社が保有する簿価1億円の土地を時価1.5億円で100%子会社に譲渡すると
します。まずは回収可能性の問題はないものとし、実効税率は40%とします。

個別財務諸表では、

───────────────────────────────────
[親会社]
現金預金 1.5億円 / 土地  1億円
           土地売却益 0.5億円
法人税等調整額 0.2億円 / 繰延税金負債 0.2億円

[子会社]
土地 1.5億円 / 現金預金 1.5億円
───────────────────────────────────
となっていますが、連結ではこれは未実現利益として消去します。ですから、
税務上の簿価と、会計上の簿価(連結)が一致しますので、繰延税金負債は認識
されません。
───────────────────────────────────
【連結消去仕訳】
土地売却益 0.5億円 / 土地 0.5億円
繰延税金負債 0.2億円 / 法人税等調整額 0.2億円
───────────────────────────────────
「何もなかったのと同じ」というわけですね。

ただし!未実現損失のうち、回収不能と認められる部分は連結上、消去されま
せんからね。この場合、個別で計上した税効果はそのまま残存するはずです。

親会社が保有する簿価1億円の土地を時価0.5億円で100%子会社に譲渡したとす
れば、

───────────────────────────────────
[親会社]
現金預金 0.5億円 / 土地  1億円
土地売却損 0.5億円
繰延税金資産 0.2億円 / 法人税等調整額 0.2億円

───────────────────────────────────
で、連結上は「何も行われない」というわけです。

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2.[IFRS]任意適用?
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ちょっと前のニュースになってしまいましたが、2010年9月8日の北國新聞によ
ると、金沢市の非上場会社スターシップホールディングスは2011年12月期から、
IFRSに基づく会計方針を採用するとのことです。

なぜ、非上場なのに?と思ったら、同社は、M&Aなどの経営コンサルティング
を手掛ける会社で、「海外で信頼を得られる財務体質を構築することで、業務
提携やM&Aによる会計進出のコンサルティングも新しい柱として強化したい」
とのことです。

非上場でも計算書類作成時にIFRSに従うことはできるんでしょうけどね。同社
はそこまでやるのかどうか、どうなんでしょう。

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3.[ちょっと一言]エフオーアイも本当にひどい!
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シニアコミュニケーションの粉飾の手口は前代未聞だという話を書いたことが
ありますけど、エフオーアイも似たり寄ったりでした。皆さん、もう、ご存じ
かもしれませんけど、9月15日日経の記事(夕刊)から抜粋しますね。

・粉飾の手口は伝票上だけで売買を装う架空取引で、上場が近づくにつれ“入
念”になっていった。

・注文書や検収書などの伝票は、実在する企業の書類を手本に作成。半導体製
造装置の出荷を証明する書類や納税書も精巧に偽造していた。「どっちが本
物か見分けが付かない」。出荷証明書を扱う通関業務関係者が見ても見抜け
ぬほど“完成度”は高かった。

・ある役員は取引先の住所まで出向いて郵便物を投函(とうかん)、消印さえ
も偽装する慎重さだった。

・売上金の入金には簿外口座を利用。エフ社の口座から、国外の簿外口座へ出
金。そこから、海外に実在する半導体メーカーの名義でエフ社へ入金してい
た。

・装置は本社のある相模原市の工場で実際に製造していたが、売れたはずの装
置は東京都内の倉庫に運び込まれ、保管されていた。

・さらに、海外企業との架空の「取引」を信用させるため、公認会計士を海外
に連れて行き、偽の取引先を紹介。あらかじめ手配しておいた通訳にウソの
内容を説明させていたという。

ひどいですねえ!本当に。ここまでやられると監査人も見抜けないでしょうね
(ただエフオーアイは売掛金が多額で、外形的にもかなり怪しいんですけど)。
シニアコミュニケーションといい、エフオーアイといい、ただでさえ日本市場
は冷え切っているのに、信頼をひどく損なう行為です。

「経営者の誠実性」。最も大事ですね。

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4.[IFRS]無形資産(その3)
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無形資産も

・将来の経済的便益が企業に流入する可能性が高い(発生可能性規準)。
・取得原価を信頼性をもって測定できる。

を満たしている場合には、資産計上されるわけですが、

企業結合で取得した無形資産については、発生可能性規準は常に満たされてい
るものとみなされます。

で、この無形資産が識別可能である場合には、のれんとは区別して認識するわ
けです。

で、この識別可能性は、以前説明した

・個別に売却、譲渡、ライセンス、賃借又は交換ができる(分離可能基準)
・契約又はその他の法的権利から生じている(法契約基準)

のいずれかを満たしていればよいわけです。

どうやって測定するのか、今後、書いていきます。

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5.[編集後記]
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「厳しい時代になったなあ。」最近、そう感じることが多くあります。

公認会計士試験に合格しても、大手監査法人に就職できない方が多くいますし、
入っても、ね、出向だの、早期退職だの、って、なかなか困難な時代ですよね。
公認会計士になるだけでは、食べていけない時代なのかもしれません。

(試験制度)

試験制度が3段階になる方向で検討されていることは既に報じられていますね。
1段階目:プロフェッショナルを目指す者
2段階目:会計プロフェッショナル
3段階目:公認会計士

ということになるらしいです。この2段階目が「財務会計士」と呼ばれる資格
者とする方向で検討されています。
この議論、個人的にあまり関心がなかったのでついていっていないのですが、
昔の試験制度とあまり違いを感じないのは僕だけでしょうか?「財務会計士」
なんて、「会計士補」でよいのでは?

(業際問題)

日本税理士会連合会が「税理士法改正に関する意見(案)」において、「税理
士となる資格を有する者は、税理士試験に合格した者を原則とする。弁護士・
公認会計士に対しては、能力担保措置として、弁護士は会計学に関する科目
に、公認会計士は、税法に関する科目に合格することを原則とする。」とい
ってます。

要するに、「税理士になりたかったら、さらに税法の科目に合格しなさい。」
ということですね。

もちろん、公認会計士協会は、大反対しています。

というわけで、今後は、会計士になっても税務はまた別途資格をとる必要が
出てくるかもしれませんね。

まあ、資格をとったからといって、安定するわけではないですよね。常に精
進が必要だと思います。

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