◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆vol.83-2011.05.31
      
   ☆☆☆ Weekly Accounting Journal ☆☆☆

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こんにちは、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人の紺野です。日本
の会計基準はIFRSに近づき(コンバージェンス)、さらにその後IFRSが強制適
用(アドプション)されます。一方で税制も改正されており、上場会社及び上場
準備会社の決算・経理実務は今後も引き続き、目まぐるしく変化していきます。
これらのエッセンスを出来る限り、分かりやすくお伝えします。仕事の合間に
軽くどうぞ!

文中意見にわたる部分は僕の私見にもとづきます。このメールマガジンの情報
をもとに実務に適用される場合には、監査法人さんや顧問税理士さん等にご確
認ください。もちろん、エキスパーツリンク/エキスパーツ税理士法人でもま
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◆◇今週のCONTENTS◆◇
1.[IFRS]減損なんていらない!
2.[IFRS]為替予約の振当処理や金利スワップの特例処理は出来ません
3.[IFRS]連結の範囲で「重要性」はないの?
4.[IFRS]在外営業活動体に対する純投資の処理
5.[編集後記]

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1.[IFRS]減損なんていらない!
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50%超下落したら要減損。30~50%の場合も一定の基準を設けて該当する場合は
減損。

有価証券の減損は時にPLに大きく影響を与えて来ました。

特に30~50%のケースでは、回復可能性の判断を交えて処理するため、同じ銘
柄でも各社ごとに判断が分かれる可能性があり、結果的に会計処理が異なるケ
ースもあったのではないかと思われます。

IFRS第9号では、資本性投資はすべて公正価値評価とされ、
FVTPL(Fair value through profit and loss)か、
FVTOCI(Fair value through other comprehensive income)
で処理されます。

FVTPLで処理されていれば、常に評価損益がPLを経由するのですから、減損も
なにもなくなるわけですし、

FVTOCIでも評価差額部分はリサイクリングされません。つまり、包括利益で評
価損が計上されれば、これを純損益に振り替える必要がないのです。

このため、「減損の必要がない。」ということになります。

包括利益と純損益の差がなくなるって感じですね。

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2.[IFRS] 為替予約の振当処理や金利スワップの特例処理は出来ません
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J-GAAPでは、為替予約の振当処理が認められますが、IFRSでは認められません。

振当処理とは、為替予約等により固定されたキャッシュ・フローの円貨額によ
り外貨建金銭債権債務を換算し、直物為替相場による換算額との差額を、為替
予約等の契約締結日から外貨建金銭債権債務の決済日までの期間にわたり配分
する方法をいいます。ヘッジ会計の一つの類型と位置付けられています。

ヘッジ会計って、原則どおりに処理すると、ヘッジ対象とヘッジ手段の損益計
上のタイミングにずれが生じてしまうため、これを合わせるようにするもので、
あくまで例外的な取り扱いで、J-GAAPだけでなく、IFRSでも認められるもので
す。

為替予約に関しては、原則通りに処理すると、外貨建金銭債権債務は決算日の
直物レートで換算され、為替予約はFVTPLで処理されますので、公正価値で評
価され、差額はPLで処理され、ヘッジ対象もヘッジ手段も上記の損益はPLで処
理されるので、そもそも、タイミングあってるのでは?という気がしてしまい
ますが、そこは直物と先物の差があるのであっていないということのようです。

個人的には、ヘッジ会計を適用すると色々と面倒かなと思います。

為替予約は公正価値ヘッジ(ヘッジ対象の損益認識タイミングを早める方法)か、
キャッシュフローヘッジ(ヘッジ手段の損益認識タイミングを遅らせる方法)か、
いずれでもよいとのことですが、有効性の評価をしなければいけませんし、キ
ャッシュフローヘッジの場合は有効な部分はOCIで、有効でない部分は純損益
で処理します。

そんな手間をかけるより、原則でやったほうが、楽なのでは?

また、J-GAAPでは、金利スワップの特例処理が認められますが、IFRSでは認め
られません。

金利スワップの特例処理とは、想定元本、利息の受払条件、契約期間がヘッジ
対象の資産または 負債とほぼ同一である場合に、金利スワップを時価評価せ
ずに金銭の受払の純額を当該資産または 負債に係る利息に加減する処理をい
います。

IFRSのヘッジ会計では、受取変動、支払固定のものは、キャッシュフローヘッ
ジで処理され、やはり、有効性の評価を行い、有効な部分はOCIで、有効でな
い部分は純損益で処理します。

金利スワップの場合、借入金と金利スワップの主要な条件が完全に一致してい
ることも多く、非有効部分は全く存在しないようにみえますが、実際にはヘッ
ジ対象とヘッジ手段の信用リスクなどが異なることから、非有効部分が存在す
る可能性があるとのことで、有効性評価はやらなければならないようです。

また、この有効性の評価は、J-GAAPでは、「ヘッジ手段とヘッジ対象のキャッ
シュ・フローの変動の累計の比較」(金融商品Q&A Q53参照)でよいのですが、
IFRSでは、「ヘッジ手段のキャッシュ・フローの公正価値の変動を、ヘッジ対
象の割引後見積キャッシュ・フローの変動と比較」することになります。

なんか大変ですよね。こちらもやはり、原則通りFVTPLでよいような気もして
きます。どうでしょうか。

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3.[IFRS]連結の範囲で「重要性」はないの?
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連結の範囲に関しては、IFRS第10号が最近出まして、「支配」の概念が変わり、
よりその範囲が広くなりました。

また、IFRSでは、「日本基準のような例外はなく、実質支配を有するすべての
会社を連結しなければならない。」といわれています。

しかし、この日本基準の「例外」って、「支配が一時的であると認められる企
業」や「利害関係者の判断を著しく誤らせるおそれのある企業」のことですか
ら、あまりケースとして、多くはないと思います。

また、「実質支配を有するすべての会社」という言葉から、いままで重要性が
ないとして連結の範囲から外してきた子会社も連結しなければならない、とい
うように思えてしまいますが、必ずしもそうではありません。

J-GAAPでは、連結の範囲に含めるかどうかの重要性の判断について、比較的丁
寧なガイダンスが存在しますが、IFRSではこれは存在しません。しかしながら、
概念フレームワークには、「重要性」について定められており、重要性のない
事項についてまで、厳格な会計処理や完全な情報の提供が求められているわけ
ではありません。このため、従来通りの基準でよいかどうかの見直しは必要か
と思いますが、全部連結しなければならない、ということではありませんので。

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4.[IFRS]在外営業活動体に対する純投資の処理
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在外子会社に対して資金の貸付があったり、売掛金等の債権が長期未収入金に
振り替えられていたり、なんてことありませんか。

営業不振企業についてはこんなことになりがちです。

この場合の会計処理がIFRSでは少し違うんです。あまり取り上げられないので、
マニアックな論点かもしれません。

親会社P(機能通貨「円」)が在外営業活動体の子会社S(機能通貨「USD」)に長
期貸付100USD(在外営業活動体に対する純投資額に該当すると判断された)を行
った。
貸出時レートは1USD/100円、期末時レートは1USD/90円という場合。

●個別上の処理(貸付実行時)
P社・・(借)貸付金 10,000円 (貸)現金 10,000円
S社・・(借)現金 100USD (貸)借入金 100USD
※IFRS,J-GAAP共通

●個別上の処理(期末時)
P社・・(借)為替差損 1,000円 (貸)貸付金 1,000円
S社・・仕訳なし
※IFRS,J-GAAP共通

●連結上の処理(IFRS)
(借)為替換算差額 1,000円 (貸)為替差損 1,000円

●連結上の処理(J-GAAP)
仕訳なし

となります。IFRSでは、連結上、PL科目の為替差損は、BS科目の為替換算差額
に振り替えられて資本に計上され、関連する純投資が処分される際に損益で認
識されることになります。

これは、上記のような純投資額は、予見可能な将来において決済が予定されて
いないという意味で、在外営業活動体に対する持分と同様に、当該投資額から
生じる為替レートの変動が営業活動からの現在及び将来のキャッシュフローに
直接影響を及ぼすわけではないからだそうです。

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5.[編集後記]
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「牛丼」
おいしいですし、色々調べたら面白いですね!Wikipediaによると、「つゆだ
く」は「つゆだくさんの略。汁が多め。丼を少し傾けただけで汁が見える。
10グラムつゆが追加される。」とのことで「つゆぬき」は「具の汁を切って載
せる。玉を上下に振って汁を切る。」ということです。「つゆだく」派が多い
ような気がしますね。「つゆだくだく!」なんて人もいますし。僕は断然「つ
ゆ抜き」派です!少数派かもしれませんけど。

この他にも「ネギ抜き」、「ネギだく」、「アタマの大盛」、「アタマの特盛」
、「黄身だけ」、「半熟」等々。あるサイトによると吉野家の牛丼の頼み方は
72種類もあるそうです。

うーん。奥が深い。

「黄身だけ」っていいな。今度やってみよ。

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